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NORIYUKI ISHII

NORIYUKI ISHII Interview

profile

石井憲行/Noriyuki Ishii
イラストレーター、バリスタ、即応予備自衛官と云う、様々な顔を持つ戦う絵描き。模様を得意とする彼のスタイルはイラストとしてだけではなく、ボディペイント、インテリア、小物と云ったものにも装飾され、幅広く活用されている。20142015年は季節展【いいかげん】が開催され、四季をテーマとした個展が季節毎に開催されている。硬派な肩書きとは裏腹な、本人のこころ優しい性格も魅力のひとつ。

―― いろいろな顔を持つ石井さんですが、まず絵のお仕事を始めたきっかけを教えてください。

絵はもう物心ついたときから描き続けていて気づいたら仕事になっていたという感じですね。描いていたら、自分に関わる人たちが徐々に自分の絵を必要としてくれたんです。初仕事はロゴデザインでしたね。ずっと絵が好きだから、短絡的に美大に行こうと思っていたんですが、両親にそんなものには死んでもお金を出さないって言われて、どうしたもんかなと思って。兄が以前自衛隊に入っていたので、自衛隊のことは前からけっこう詳しくて、そうか自衛隊に入ったらお金が貯まるって言っていたなって思い出して、じゃあ自分でお金貯めてそっちに行けばいいやって思ったんですよ。

―― それで結局、美大には行かれたんですか?

いや、結局美大には行きませんでした。自衛隊にいながら絵を描いていて、そしたら別に教わる必要もないなって思い始めたんです。元々具象系のものを描いてなかったので、それだったら学校にお金を使うよりも、もっといろいろ経験を積んだほうが絵の糧になるかなと思ったんです。特に抽象を描いている人って、その人の中身が出てくるものだから、中身が空っぽの人が書いたものだと単調なものしか書けないんじゃないかと思って。

―― 自衛隊に入られたきっかけは伺いましたが、今も続けられていらっしゃいますよね。

普通なら任期が一度終わったら考えてしまうところだと思うのですが、ちょうど終わったときに、今の即応予備自衛官という制度ができて、まあ国防に関わることなので、そうそうないじゃないですか。仲間もできたし、ここで続けられたらいざというときに自ら行けるのは残しておきたいなと思って。本職だったときも合わせるともう20年ですね。大阪に引っ越しますが、別の部隊に転属になるだけで、もちろんこれからも続けますよ。

―― そういった活動のなかでバリスタというのはどう出てくるのでしょうか。

一度自衛隊を辞めたときに、絵を加工する技術を身につけるためにパソコンだけはちゃんと習った方が早いなと思いスクールに通っていたんですよ。そのときに合間で調理のアルバイトをしていて、最初がカフェの厨房、次がイタリアンレストラン、次にピザ職人をやりました。元々コーヒーが好きだったので興味はあって、店内にずっとエスプレッソマシンもあったし、同じ職場にバリスタの人がいたりして、たまたまその後カフェに戻ることになって、ちょうど厨房スタッフの枠がなく、ホールとバリスタならと言われて、バリスタをやってみようと思ったのがスタートですね。まあ、これはまだまだ先の話ですが、自分でギャラリーとかを作ったときに、併設してカフェもできたらいいなと考えていたんです。だから絵、調理、コーヒー、全部できたほうがいろいろイベントやる上でも有利だなと思って。いざ始めてみたら、ラテアートも楽しくて、自分の感覚としては、ラテアートもライブペインティングやっているような感じですね。

―― 今他にやりたいこともあるんですか?

今度大阪のほうでまたバリスタとして働くのでそれをやるのと、他の職業となるとカメラは元々興味があるんですけど、ただまあ今はこれ以上増やすともう大変なことになってしまうので!なぜか今身体表現のほうも、何件かオファーをいただいているんですよ。絵の方も、自分が描いている普通の絵だったり、ボディペインティングだったり、ライブペインティングだったり、需要の幅が広くて、ひと口に絵といっても、全く別の仕事をしている感覚なんですよね。

―― これだけいろいろなことをされてきた石井さんですが、わくわくする瞬間とはどういったときですか?

新しいものを描く前ですかね。例えばずっと平面を描いていて、今度は立体とか、この身体にどう描いてやろうみたいな。素材を見た瞬間、やり始める前が本当に1番高まりますね。基本的にはそのときの感覚で描いていくので、白い壁とか見たらもう描きたくてしょうがないです。

―― 好きな色は何色ですか?

黒だと思われがちですが、実は青なんです。子どものときからずっと好きで、だからと言ってそれを身につけるわけではなく、空の青であったり、海の青であったり、元々海沿い出身というのもあるかもしれないですが、それを見ると落ち着きますね。身につけるものは完全に黒です。元々描いているものが黒メインで、1番自分の身体に合っている色だなと子供のときから思っています。普通の青とかだと、色の違いってわりとすぐわかると思うのですが、黒って、光加減であったり、近づいてみて初めて違う色がわかったり、同じ黒でも違う着こなしをしたら全然表情が変わったり、深い色の違いが面白くて好きですね。

―― 直近の目標は何かありますか?

年内にすでに展示が何個か決まっているので、それを叩き潰すくらいですかね。絵としての最終目標は、子どもの頃からずっとあって、俺の絵を見た瞬間にその人の頭の中が真っ白になるのが理想です!すごいとかきれいとか、そういった感情をすべて吹き飛ばすくらいの衝撃を与えたい!見た人の時間を奪うような表現が最終的にはしたいです!

 

 

 

photographer: hitoha.nasu

hair/make-up: MIZUHO HAYASHITANI

interviewer: MINATSU ARIHARA

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